2024年6月に6泊9日でフィンランドへ新婚旅行に行きました。
そのうちの1日でタリンに日帰りで遊びに行った記録です。
タリンってどんなところ?
タリンは、エストニアの首都で日本だと埼玉県熊谷市とほぼ同じ面積を有しています。フィンランドのヘルシンキから見ると、バルト海を挟んで南に位置する都市です。
経済ではIT産業が盛んで、「バルト海のシリコンバレー」とも呼ばれています。あのSkypeが開発されたのもタリンだそうですよ。経済成長率が日本の0.7%に対して5.0%であることからも、ますますの発展が期待される国でもあります。
今回はタリンの中でも観光地として有名な、世界遺産「タリン歴史地区(旧市街)」を散策してきました。
なぜタリンへ行ったのか
タリンへの日帰り旅行は私の提案でした。
フィンランドに行くことは妻の要望で決定していたのですが、調べていくうちにフィンランドのヘルシンキからフェリーを使って約2時間でタリンに行けることが分かりました。

世界遺産の街に2時間で行けるらしい!せっかくだし行ってみない?

美味しいもの食べれるかな?行ってみよう!
5分でタリン行きが決定しました。
ヘルシンキからタリンへ
ヘルシンキからタリンへの移動は「タリンクシリヤライン」のフェリーを利用しました。
9階建ての巨大フェリーで、船内にはレストランやゲームセンター、お土産店などがありました。お土産ゾーンはブランドコスメや食料品、お酒、ムーミングッズ、マリメッコなど大ボリュームで、ぐるりと回るだけでも1時間くらいは時間をつぶすことができました。

後で調べて分かったのですが、この時利用したフェリー「マイスター号」は2023年1月に商業運航を開始した大型高速船で、全長212.4m、定員2,800名を誇ります。
最後の30分くらい波がやや強くなり、三半規管が弱い私は少し船酔いしてしまいました。妻は何ともなくぴんぴんしており、楽しくコーヒーを飲んで過ごしていました。
タリン歴史地区へ到着
船から降りて15分くらい歩くと世界遺産「タリン歴史地区」に到着します。

中世ヨーロッパの名残が残る地区で、石畳や特徴的な赤いレンガの屋根など、まるでおとぎ話の世界に来たみたいでした。
13世紀に当時のデンマーク王がエストニア人の要塞集落を占領し城塞を建築したことが始まりで、以降はスウェーデン領やロシア帝国領になるなどの影響を受けながらも、当時の城壁や教会建築などの建物が良好な状態のまま現存しています。そのような理由から1997年に世界文化遺産に登録されています。
歴史地区の入り口からさらに15分ほど歩くと丘の上の写真スポットに到着します。

この写真、私のiPhone12mini(もう5年は使ってます)で、何の加工もせずデフォルトで撮影しています。やや雲が多いですが、マジで画になります。
小腹がすいてきたので腹ごしらえします。事前に何件か調べておいたレストランのうち、現在地から一番近いところを選びました。

「オルテハンザ」という主に観光客向けのレストランで、中世のそれっぽい衣装の店員が出迎えてくれます。屋内席とテラス席があり、妻の直感でテラス席をチョイス。キノコのポタージュと海鮮サラダを頼みました。
注文時に飲み物はどうするか尋ねられましたが私たち夫婦はほとんどお酒を飲みませんので、水をお願いすると「え?飲まないの?」みたいな顔で店員さんがびっくりしていました。
味は特に可もなく不可もなくといった具合でしたが、少し肌寒かったので温かいポタージュがしみわたりました。
水が少なくなったら注ぎに来てくれたり、シェアする皿は要るかと聞いてくれたり、何かと店員さんの感じはよかったです。

食事後、トイレのために店内に入ったのですが、何やら15世紀の商人の家をモデルにしているため店内の明かりはロウソクのみ。真っ昼間なのに店内真っ暗です。確かに雰囲気は作れますがいかんせん暗い。トイレも例に漏れずほぼ暗闇。手にしたスマホのライトで便座の位置を確認します。
暗闇のなか無事に用を足した後、トイレを出ようとするも扉に取っ手がありません。1人で焦ってあたりを見回すと何やら滑車を経由してロープが自分の肩くらいの高さに垂れ下がっています。ロープを引っ張ると扉があき無事にトイレから脱出完了です。
要は中世ヨーロッパの雰囲気を存分に楽しめるレストランでした。
高品質リネンをお買い上げ
妻の下調べにより、タリンの名産品でもあるリネンの専門店「ZIZI」に行きました。薄いピンクの外壁から突き出した棒に正方形の布が垂れ下がっており、店名が印字されています。
店内に入ると様々な大きさ・色のリネンが並んでいます。大きいものはどでかいクッションカバーから、小さいものはランチョンマットサイズまで、数十種類はありました。中にはエプロンやトートバッグなどの加工品もありました。
店内にほかの客はおらず、50代くらいのおじさんが一人でレジに立っていました。少しこわもてでしたが、特に話しかけてくることもなくじっくりと商品を見ることができました。
入店してから30分くらい、悩みに悩んでランチョンマットを3枚購入しました。
会計後、「アイタッ!」(エストニア語でありがとうの意味。最後の「ッ」がポイント。)と言うと、こわもておじさんが一瞬びっくりしていました。しかしすぐにニッコリ笑って「アイタッ!」と返してくれました。
こわもてからのニッコリ笑顔、きゅんとしました。
旅行から帰ってから、我が家では毎日この時購入したランチョンマットを使っているくらいお気に入りです。品質もいいし価格もリーズナブル(1枚1,200円くらい)ですので、おすすめです。

帰りの船はご飯付き
タリンの街並みを満喫したところで、再びフェリーに乗ってヘルシンキに戻ります。
行きよりも少し奮発してビュッフェ付きの席を予約。

食べ放題・飲み放題。もちろんアルコールも。
コスパも含めてこの旅行の中で一番いい食事だったといっても過言ではありませんでした。
行きは自由席だったため、空いている席を探すのに少し時間を要しました。しかし帰りの予約席では、追加料金を払った人のみが入れる空間のため、余裕で座ることができました。
同じ船に乗られる方、これマジでおすすめです。快適さが段違いですので。
本当にタリンに行ってよかった
丸1日でヘルシンキ-タリンを往復しました。ゆっくり見てちょうどいいスケジュールでした。
世界遺産・料理・町の雰囲気とどれをとっても素晴らしかったです。
北欧に行かれる方は、タリンにも足を延ばしてみては?

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